子宮頚がんワクチンについて

こんにちは、くにたけ医院です
今回は子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)についてのお話しです。
現在、HPVワクチンの定期接種は小学校6年生〜高校1年生相当の女子を対象に行われています(一部の地域では、2023年8月より男子への定期接種が始まっています)。
しかし、なかなかワクチン接種が進んでいないのが現状です。
☆ヒトパピローマウィルス(HPV)感染症とは
HPVは、性的接触のある女性であれば50%が生涯で一度は感染するとされている一般的なウィルスです。子宮頚がんをはじめ、肛門がんや膣がん、尖形コンジローマなどの多くの病気の発生に関わっています。特に近年は若い女性の子宮頚がん罹患が増えています。
☆ワクチン接種の効果
HPVの中には子宮頚がんを起こしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンはこのうちの一部の感染を防ぐことができます。
現在、国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。
💉サーバリックス、ガーダシル
→HPV16型と18型の感染予防
→子宮頚がんの原因の50〜70%を防ぐ効果
💉シルガード9
(2023年4月1日から定期接種の対象)
→ HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染予防
→ 子宮頚がんの原因の80〜90%を防ぐ効果
当院では予防効果の高いシルガード9で予防接種を行っております。
⚠️重篤な副反応が気になる方もおられると思いますが、科学的には接種後の症状とワクチンとの因果関係は明確でないケースが多いと言われています。予防接種によってその危険性を上回る効果があることは報告されておりますので、ご家族でよく検討されてください
⚠️HPVワクチンを接種されても、子宮頚がんを100%予防できるわけではありません。20歳以上の方は、定期的な婦人科検診を受けてくださいね
☆今後は男子への定期接種も広がってくると思われますので、新しい情報が入りましたらまたご報告いたします。
電話での予約も可能ですので、気になる方はいつでもご相談ください。